ユネスコの無形文化遺産に登録をされた高岡御車山祭り。
400年以上の歴史を誇る高岡の由緒あるお祭りです。
元々の始まりは1588年。
豊臣秀吉さんが後陽成天皇を聚楽第に迎え奉るときに使用した御所車を、元マブダチで部下になった加賀藩祖の前田利家さんに上げたのがはじまり。
その後、御車山は高岡を開いた二代藩主前田利長さんの手に移ります。
そして1609(慶長14)年、前田利長さんは高岡城を築くにあたり町民に「大事に使えよー」って御車山を授けます。
その御車山を高岡人は大切に現代まで守ってきたわけですね。
御車山は、京都祇園の祭礼にならって現在の鉾山の形に改造。
高岡関野神社の祭礼日に、神輿と共に曳廻されてから「高岡御車山祭り」として、毎年5月1日に開催されています。
そんな御車山祭りですが、数年前からは前日にも見られるようになりました。
「宵山」ってやつです。
5月1日は普通は平日だからね。
お仕事してると見れないからね。
ありがたい。
さっそく宵山の様子を紹介したいと思います。
高岡御車山祭りの宵山に行ってきたぞ!
御車山は全部で7基あります。
祭りのために保存されている町内で飾り付けが行われます。
絢爛豪華な山車は、僕のような文化的人間のみならず、風流な心をまるで持ち合わせていないキミたちでさえもコロッと感動してしまうでしょう。
宵山に行くと展示場所には人だかりが!
御車山が展示されている山町筋は、土蔵造りの歴史ある建造物がたくさんある高岡でも屈指の観光地。
……だけど普段はあまり人通りがなくて寂しい限りなんですよ。
こんなに人がいると嬉しくなっちゃうね。
それでも人見知りの僕はコソーッと肩越しに覗く感じで、人だかりの背後に近づきます。
うはぁ。
きらびやか。
みんな写真を撮ってますね。
まさに絢爛豪華。
日中に見る御車山も壮観ですが、ライトアップされた御車山も素敵ですね。
車輪も展示されていますよ。
高岡の漆や金工の技術が結集されたこの車輪。
どんだけお金が掛かってんだろうなぁ。
なんて無粋なことを思っちゃいけない。
写真じゃ伝わらないかもしれませんが、とても細かくて綺麗です。
さすが歴史都市高岡。
伝統産業である「高岡銅器」の出荷額は全盛期の1/3にまで落ち込んでいます。
それでも高い技術は今でも確かに息づいているんだよなぁ。
伝統的建造物群保存地区に指定されている山町筋。
宵山ではいつにもまして雰囲気のある通りになっています。
かわいい彼女がいるリア充野郎は浴衣なんかを着て一緒に練り歩けば、二人の仲も深まること間違いなし!
「買い物や飲食ができるところがない」
って言われてきた山町筋ですが、最近では「山町バレー」という施設もできました。
中では「高岡グリーンラーメン」も食べられます。
「御車山祭りはド平日だから行けねーよ!!」という方は、宵山で高岡の歴史と技術と食を堪能してはいかがでしょうか?
ちなみに高岡のマスコットキャラクター利長くんもいました。笑
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